産後に嫁が変わってしまい、ムカつくことが増えたり、機嫌が悪いと戸惑いますよね。
私も産後は、夫にイライラし冷たく接してしまうことが増えて、夫婦関係が微妙になった時期がありました。
しかし、産後夫婦の壁はあなただけではなく、どんなに仲の良い夫婦でも通る道です。
本記事では…
・今パパさんへ伝えたいこと
・産後ママの接し方
・育児疲れしている妻へ夫ができること
自身の経験を交えながら、お話していきますね。
産後の妻が冷たくて嫌いになったパパさんへ伝えたいこと
子どもが生まれる前は、ラブラブで仲が良かったのに…
産後に妻が別人のように変わってしまい「一体なぜ?」と思うのがあたり前だと思います。
実はこれ、あなただけではなく妻本人も思っている事なんですよ。
「なんで前みたいに接することが出来ないんだろう…」「なんですぐイライラしちゃうんだろう」って。
私も今振り返ると冷静になれるのですが、産後は目の前の事にとにかく必死。
子どものお世話と自分が生きていくので精一杯という感じでしたね。
産後から3年以上が経っている私ですが、多分何十年経っても人生で産後が一番辛くて大変で命張ったと言えると思います。
それくらい女性にとってこの産後というのは、カオスなんですよね。
妻が変わってしまった理由は、産後特有の体の変化が一番大きいですが、育児環境も理由の一つと私は思っています。
簡単に言うと、ホルモンバランスの乱れと、核家族化ならではのワンオペ育児が原因。
これによって心と体は疲弊し、酷いと産後うつになります。
筆者からのお願いにはなりますが…
子どもが小さければ小さいほどママの負担が大きいという事を、夫でありパパであるあなたには、忘れないでいて欲しいです。
実際、子どもが生後0~3歳までの間に離婚率が増えているように、夫婦のすれ違いや亀裂が入りやすい時期なのがこの産後。
最近では産後クライシス*とも言いますが。
(*産後クライシスとは:出産後から2~3年ほどの間に夫婦仲が悪化する現象)
この時期を夫婦で乗り越えていけるがどうかで、今後の長い夫婦関係が決まると言っても過言ではありません。
なのでパパさんには、今この瞬間こそが大切な時と伝われば幸いです。
大前提に知ってほしいことがあります
産後の大前提として、知っておいてほしい事がいくつかあります。
ひと言でいうと産後は、想像しているよりも遥かに大変であるということ。
なぜなら産後は心の余裕が一切ありません。
例えるなら、大怪我してる状態で24時間ずっと働きっぱなしみたいなイメージが近いでしょうか。
仕事で例えると自分の仕事を終わらせて早く帰りたいのに、上司から仕事を押し付けられて毎日遅くまで残業。
家に帰っても仕事の電話は鳴りやまず対応に追われる状態。
産後はそれによく似ています。
物理的に休む時間がなく精神的に追い詰められる、こんな状態ですね。
そのため、産む前にしていたあたり前のことを、あたり前にできると思ってはダメですよ。
もし奥さんが産後も、普段通りに育児家事をこなしていたら頑張り過ぎなので、休息が必要と危険を感じるほどです。
一人で子育てをしている時間が長ければ長いほど、孤独感と寂しさ、不安でいっぱいになります。
これが酷くなると産後うつになりますので、冷たい態度と不機嫌は妻からの心のSOSと思ってくださいね。
先輩ママからのお願い
一日中、家にいるのにご飯は手抜きで妻にがっかり…。
部屋が片付いてないことを疑問に感じたら、残念ながらパパさんは経験不足かもしれません。
なぜなら、赤ちゃんのお世話で一日があっという間に終わるからです。
家事をサボっているわけでも、楽しているわけでもありません。
気付いたら夕飯の支度で、休んでいる暇なんて一切ないのが現実です。
実際に24時間育児を経験してみると「家事する余裕なんてない…」という事が理解できると思いますよ。
パパさんも赤ちゃんのお世話を一人で経験してみたら、きっとママの大変さが分かることでしょう。
何よりも大切なのは、夫婦で育児と家事の大変さを共有することです。
妻の話を聞いて「それは大変だったね」と共感したり、「いつも任せっきりでごめん」「僕が面倒見てるから」のたった一言で、妻の態度は驚くほど変わりますよ。
感謝と相手を尊重する気持ち、それから育児と家事に関わる姿勢を忘れずに。
嫁のイライラや冷たい態度は真に受けないで
何度も言いますが、産後は予想外の連続でただただ大変で辛い、睡眠不足でしんどかった記憶しかありません。
今振り返っても、もう二度とやりたくないなと思うくらい大変な時期でした。
トイレ、ご飯、入浴、全ての生活において、ゆっくりすることが叶わず先の見えない毎日。
赤ちゃんを守る事と、自分が生きていくので精一杯でしたね。
ワンオペ育児で自分が大変な時に、仕事で長い間留守にしている夫にイライラすることもありました。
家族のために一生懸命働いている事も分かっているし、仕方のない事だと頭では分かっています。
けれど、そう思ってしまうくらい心に余裕はありませんでした。
誰にも邪魔されることなくご飯を食べる時間があって、トイレの時間が確保できること自体が羨ましく見えるんです。
ワンオペ育児のストレスから、一番近い夫にイライラし冷たく接してしまう。
そんな経験が私にもありました。
産後だからイライラすることを許して欲しいとかではなく、とにかく真に受けないで欲しいと伝えたいです。
この時期に言う妻の言動は、真摯に受け止めなくて良いかな…。
多分、真面目な人ほどストレートに言葉を受け取ってしまうと思うんですけど。
そうすると、お互いを傷つけ合う喧嘩に発展して収集が付かなくなると思うんです。
結果的に意味のない喧嘩となり、負の感情だけが残ってしまう。
これって多分、夫婦関係を悪化させるだけなんですよね。
我慢しろと言っているわけではありませんよ。
夫婦だからこそ、大人げない喧嘩も時には必要だと思っています。
けど、離婚危機にまで発展するようなら、喧嘩の仕方に問題があるかなって。
大切なのは、自分の意見を押し通すことではなく、話し合ってどう解決していくか。
その冷静な判断が出来るのが恐らく、妻よりも夫の方かなって私は思います。
産後のホルモンバランスは脅威で、本人もコントロールが難しく自己嫌悪に陥ることも。
「本当は良好な夫婦関係を築きたい」けど、産後はそれが難しい時期であることを知ってもらえたら幸いです。
産後の夫婦関係を良好に保つコツ
妻が育児家事をしていることをあたり前と思わず、感謝の気持ちを表すことが大切です。
「いつもありがとう」
「大丈夫だよ」
「温かいうちにご飯を食べて」
「僕が面倒見るからゆっくり休んできなよ」
など「妻を想う気持ち」「労わる言葉」が夫婦関係を良好に保つのに一番。
大変な時こそ、夫婦で支え合っていくこと。
そして家族の中心はパパです。
パパの愛情がママに流れていけば、自然と子どもにも流れていく。
夫が妻を想う気持ちは家族を幸せにします。
パパにしか出来ないことは沢山ありますから、自信を持ってサポートしてくださいね。
時には本音で話し合いをすることも大切
夫婦関係を良好に保つ = 我慢する、喧嘩を避ける ことではありません。
どちらかが、我慢をしたり本音を言わない関係は長くは持たないですよね。
今後の長い人生を共にする相手とは自分をさらけ出すこと、時には感情的になって喧嘩をすることも必要です。
私たち夫婦も産後は、話し合う時間をたくさん作りましたし、大人げない喧嘩も沢山しました。
その時はムカつきますが、喧嘩をすることで本音が出たり、仲が深まっていくので悪い事ばかりではありませんでしたよ。
お互いに思っている事やしてほしいことを本音で言い合ってきたからこそ、今はこうして良好な夫婦関係を保つことが出来ていると思う。
私はあの時に、勇気を出して本心を言って良かったと思っています。
産後はお互いを理解することが非常に難しい時期であり、心に余裕がなく悪い方向へいってしまいがち。
しかし、夫婦で話し合うことから逃げず、相手を思いやり本音でぶつかり合うことが出来れば、きっと明るい未来が待っていますよ。
まとめ
産後の妻に戸惑い、嫌いになってしまうこともあるでしょう。
それでも一度は愛を誓った人、人生を共にしたいと思ったから子どもが生まれたのです。
どんな仲の良く見える夫婦でも、産後はたくさんぶつかり合います。
だから自信を持って、前向きに今と向き合って欲しい。
自分自身にも妻にも「大丈夫」と言ってあげてくださいね。